前半は長沢駿、遠藤保仁らが高い位置からプレッシャーをかけ、広島に自由を与えないようにとプレーしていましたが、それでもミハエル・ミキッチ、柏好文のいるサイドにボールを持っていかれ、そこを有効に使われてしまいました。

開始早々の前半2分には、柏から丸谷拓也を経由して左から右に揺さぶり、ミキッチのクロスをピーター・ウタカが胸で落とし、最後は宮吉拓実がやや角度のないところからシュートを放つとクロスバーを叩きます。

さらに30分には柴崎晃誠、宮吉、ウタカによる連動した崩しから、ミキッチが低い弾道のシュートを放ちました。これは東口順昭がキャッチします。

裏に抜け出す選手はいるものの、なかなか前線にボールが出ないガンバが最初の決定機を迎えたのは、それから5分後のことでした。遠藤が下がって味方の押し上げを促してから得たフリーキックを林卓人がパンチング。こぼれ球をアデミウソンが落とし、阿部浩之が強烈なシュートを打ちますが、クロスバーに嫌われました。

41分にはルーズボールを奪ったアデミウソンが、柏と清水航平を振り切り右サイドからGKとDFの間を狙ったクロスを入れるも、足を伸ばして飛び込んだ阿部と長沢には合いませんでした。

ボールを保持する時間が長かったもののチャンスの数が少なかったガンバは、後半開始から長沢を下げて、大森晃太郎を投入。2列目のサイドを主戦場としながら、守備への貢献度が決して高くはなかったアデミウソンを最前線に上げます。

すると後半7分、アデミウソンと遠藤のワンツーが失敗に終わり、宮原和也に当たります。そのこぼれ球を拾った阿部が直接シュート。ミドルレンジからの強烈な一撃がゴールネットに突き刺さり、ガンバが先制します。

1点を追いかける広島は、ボールの散らしが巧みな青山敏弘、さらには新加入のアンデルソン・ロペスを入れて打開を図ります。ただ、運動量豊富な大森、阿部がサイドにいることで、前半は非常に効果的だった広島のサイド攻撃を封じます。

そこで残り15分を切ると、森保一監督は佐藤寿人を入れて、おなじみの3-4-1-2から青山を1ボランチにした3-5-2へとシステムを変えました。ディフェンスを手薄にしてまでも、得点を取りにきたのです。

前半以上に広島の攻撃への圧力が増し、ゴールに迫られるも、アンデルソン・ロペスの強引な左足でのシュートの連発によってガンバは助けられました。

34分の遠藤のクロスに倉田秋がファーサイドで直接合わせた場面をはじめ、何度かあったカウンターのチャンスを仕留められれば上出来でしたが、とにもかくにも逃げ切りに成功。見事に1点を守り抜きました。