遠藤航、槙野智章からの大きなサイドチェンジを多用し、相手を押し込もうとする浦和に対し、東京はブロックを敷き、時には両サイドハーフの橋本拳人、羽生直剛が最終ラインまで下がって6バックを形成し、浦和にサイドを広く使わせまいとしました。

浦和の攻撃がやや単調になる中、東京は効率よく2点を先取します。

まず前半13分、阿部勇樹のパスを米本拓司がブロックして、ボールがネイサン・バーンズに繋がり、最後はムリキがワンタッチで鮮やかなフィニッシュ。見事なショートカウンターでした。

さらに31分、左サイドでテンポよくボールを回して、ムリキがフリーの徳永悠平にサイドチェンジ。徳永が中央のバーンズに預けると、バーンズは3人に囲まれる状況にもかかわらず突破を図ります。そのこぼれ球を橋本が右足アウトサイドで流し込み、リードを広げます。

浦和は27分に柏木陽介、関根貴大、武藤雄樹で崩してシュートまで持っていくシーンがありましたが、こうしたきれいな形はあまりつくれていませんでした。

また連戦に加えて、4連敗の危機に立たされたダメージが心身ともに大きいのか、前半の終わりは浦和の選手達の足取りが重くなっていました。

後半11分のムリキのシュートがポストに嫌われていなければ、そのダメージはさらに大きなものとなったかもしれません。 しかし、浦和は諦めていませんでした。

21分、コーナーキックのセカンドボールを浦和が回収。ボールを繋ぐと、興梠慎三が右サイドからクロスを上げ、槙野がそこに飛び込んで1点を返しました。槙野には森重真人がついていましたが、クロスボールへの対応に飛び出し、マークを丸山祐市に任せたようですが、結果的にフリーになられてしまいました。

6分後、今度は遠藤のサイドチェンジを駒井善成が頭で中央に入れ、興梠が落としたところに槙野が狙いすましたシュートを放ち、同点に追い付きます。東京は耐え切ることができませんでした。

同点にされたことで前半安定していた東京の固いブロックは完全に緩んでしまい、バイタルエリアを浦和に自由に使われるようになってしまいます。

そして33分、東京ゴール前での柏木のフリーキックの流れから、阿部が強烈なミドルシュートを放ち、クロスバーを直撃。こぼれたボールを李忠成が体で押し込んで、ついに浦和が逆転に成功します。

この時点ですでに交代枠を使い切っていた東京に追い付く余力はありませんでした。36分、ムリキはシュートを打たせてもらえず、42分の河野広貴のフリーキックは味方に合いません。東京にとっては痛恨の逆転負けとなりました。

逆に年間優勝を目指す浦和にとっては、悪夢の3連敗から脱出し、再び勢いを取り戻す勝利になりました。