2位、3位による注目の上位対決は、互いに最後のところで体を張り、緊迫感漂う前半となりました。浦和が長短のパスを巧みに使い分け、鹿島を押し込むものの、しばしばカウンターを繰り出したアウェイチームが決定機の数で上回りました。

前半37分には遠藤康のクロスをファーサイドでカイオがダイレクトで合わせるも、西川周作がセーブ。40分には速攻から金崎夢生が迷わず強烈なシュートを放ち、さらに48分には遠藤康が倒れながら入れたクロスを頭で合わせましたが、いずれもゴールポストに嫌われます。

後半の立ち上がりは逆に鹿島が攻勢をかけます。ボランチの柴崎岳がペナルティエリアに積極的に入っていき、後半3分、6分と立て続けにクロスを入れました。

試合の均衡は思わぬ形で破れます。7分、宇賀神友弥が味方が誰もいないところへパスを出してしまい、カイオに渡ってしまいます。浦和の守備の準備が整っていない中、カウンターとなり、カイオからまたもや前線に顔を出した柴崎にパスが送られ、柴崎がダイレクトでラストパスを出します。それを金崎が滑り込むような形で押し込んで先制しました。金崎にとっては三度目の正直でした。

1点を追いかける浦和は、早目早目の交代策をとり、24分までに3枚のカードを切り終えます。そして再び鹿島を押し込んでいきますが、混戦になってもしぶとく凌ぎ、昌子源、植田直通を中心としてゴール前をがっちり固めた鹿島のゴールを割ることができません。

そして運も味方しません。32分、曽ヶ端準が飛び出してがら空きになったゴールに向かい、途中出場の駒井善成がループシュートを狙うもクロスバーをヒット。35分のコーナーキックの流れからの遠藤航のシュートもポストに当たってしまいます。

一方の鹿島は、金崎も自陣でのディフェンスに貢献する中で、40分にはPKを獲得します。小笠原満男のクロスを受けた鈴木優磨を駒井が倒したとして、ベンジャミン・ウィリアムズ主審がペナルティスポットを指差しました。これを鈴木が決め、実に12試合ぶりの浦和戦勝利を大きく手繰り寄せる追加点が決まりました。

鹿島の集中力は最後まで切れることなく、浦和の猛攻を抑えきりました。これで先に試合を終えて勝利していた川崎フロンターレとの勝ち点差を1に保ったまま、ファーストステージ最終盤に突入することとなりました。