前半がまったりと推移した一戦は、柏の逆転勝ちに終わりました。

川崎はエウシーニョが右サイドバックのさらに横の深い位置に立ち、レナト、大久保嘉人、小林悠が3トップになるような変則的なシステムで柏を迎え撃ちました。しかし思うように試合の主導権を握るには至りません。重心がやや低いせいか、中村憲剛のパスを出す位置も甲府戦よりはゴールから遠くなっています。

先制点こそ前半43分に中村のFKから谷口彰悟のヘッドで奪いますが、3分後に同点に追い付かれます。大谷秀和からパスを受けた武富孝介がターンで中村を振り切り、ドリブルで持ち上がると、川崎DFをものともせずシュートを決めたのです。嫌な形で前半を折り返すことになりました。

気持ちを切り替えて臨んだはずの後半開始直後の3分には、逆転弾を許します。レアンドロがキム・チャンスとのワンツーを決めてクロスを上げると、谷口を外した工藤壮人が頭で合わせました。

後半14分にもレアンドロからのパスを受けたキム・チャンスが、DFとGKの間を狙った絶妙なラストパスを供給。再び工藤が合わせて3点目を奪いました。ここは西部洋平と武岡優斗の対応もよくなかった場面でした。

そこで風間八宏監督はぽっかり空いていたトップ下に船山貴之を、最前線には高さのある杉本健勇を送り出し、得点を取りに動きます。

ところが守備時には4-1-4-1になる柏の壁は厚く、ゴール近くでの密集したディフェンスを崩すことができず、ミドルシュートを打つこともままなりません。かといって杉本を生かすような強引なパワープレーを仕掛けはしませんでした。

すると36分、自陣ペナルティエリアでボールを奪った柏がカウンターを開始。途中投入のクリスティアーノが大島僚太をかわして突き進みます。そして工藤とのワンツーでフリーのクリスティアーノが試合を決める一撃を放ちました。

川崎は終盤になって運動量が落ち、打開する術を見いだせずタイムアップを迎えてしまいました。エースの大久保が目立つシーンはほとんどなく、1対4のスコアが妥当に感じられる90分となりました。