補強した選手を含め、代表、元代表選手を揃えているセレッソ。アウェイといえども快勝して、J1昇格に向かって好発進したかったところですが、決してディフェンシブではなかったヴェルディ相手に辛くもドローに終わりました。

特に序盤は枠こそとらえられなかったものの、前半11分のブルーノ・コウチーニョのミドルをはじめとして、ホームチームのシュートシーンが目立ちました。

先制したのもヴェルディ。後半2分、左サイドのスローインからの展開で、ペナルティエリアに入った中後雅喜がピッチに倒れながらも両足を使って必死のクロス。それをアラン・ピニェイロが左足で合わせてゲット。中後についた山口蛍も、この粘りのアシストにはさすがに対応しきれませんでした。

以降は一進一退の攻防が続く中、じわじわと存在感を見せる選手が出てきました。前半にも巧みなトラップから左足で虚をつくシュートを放ったディエゴ・フォルランです。

後半13分、パブロ・フェリペがクロスを上げると、エリア内でフリーになったフォルランが強烈なシュート。これはいわゆる宇宙開発になりました。さらに30分、FKのこぼれ球を押し込むチャンスが到来しますが、ボールを保持できず、苛立ってポストを蹴っていました。

待望の瞬間が訪れたのはその4分後。ペナルティエリア近くで得たFKから、フォルランが美しい弾道で同点ゴールを奪います。止めたボールをきちんと決める。壁に若干当たりはしましたが、技術の高さを見せてくれました。

しかしそこからゲームは動かず、1対1のままタイムアップ。セレッソはパブロが2枚目の警告を受けて退場になっても2点目を狙いにいきましたが、取り切れませんでした。

全体的に今日のセレッソはタレントはいるのに小さくまとまっているような印象で、圧倒的な強さを誇っているとまでは感じられませんでした。まだ長丁場のシーズンが始まったばかりなので、これから力の差を見せつけてくれるのかもしれませんが、果たしてどうなるでしょうか。