どこかゆるりとゲームに入ってしまい、カウンターに沈んだUEFAチャンピオンズリーグ(CL)モナコ戦から中3日。ラウンド16での痛恨の敗戦を受け、同じエミレーツ・スタジアムでアーセナルの立て直し具合を確認するような一戦になりました。

全体的な印象としては、おおむねエバートンがボールを支配し、アーセナルがそれを受けつつ攻め込む展開に終始しました。ポゼッションの低いガナーズには少なからず違和感を覚えますが、先週の『MONDAY FOOTBALL R』のナレーションで「新たなアーセナルスタイルを確立しつつある」と評されるなど、現状の戦い方には好意的な見方もあるようです。

そこで大事になる結果は、2対0。ホームチームに軍配が上がります。まずは前半39分、メスト・エジルの低い弾道のCKにオリビエ・ジルーが合わせて先制。モナコ戦では度重なるチャンスを決めきれずにセオ・ウォルコットと交代になりましたが、リーグではクリスタル・パレス戦に続き、2試合連続ゴールを決めました。

後半44分には途中出場のトマシュ・ロシツキーが、フランシス・コクランの負傷退場後、エバートンディフェンスの緩んだ隙をついてミドルを決めます。いい時間帯にゴールを奪ったアーセナルが、確実に勝利を収めました。おそらく地上波のハイライトでしたら、いつも通りアーセナルが鮮やかに勝ったとまとめられるでしょう。

いずれにしてもこの結果で、2位のマンチェスター・シティとの勝ち点差が4になりました。どんな状態、やり方であろうと勝たなければいけないのが勝負の世界。アーセナルの今後の戦い方に注目していきたいものです。