ヤングでもリトルでもない「なでしこ予備軍」、U-23日本女子代表がU-23アメリカ女子代表と対戦しました。今年は女子W杯の年とあって、可能性を秘めた選手たちの戦いをフジテレビが地上波で生中継しました。

試合の入りこそ、前線からのハイプレッシャーとリズム良いパス回しで挑んだものの、相手を混乱に陥れるまでには至りません。結局、ビッグチャンスをほとんど作れずに、0-1で終わってしまいました。

唯一と言っていい決定機は、前半41分。高木ひかりの浮き球のパスから中央を崩し、増矢理花が放ったシュートくらい。この場面は相手GKアビー・スミスの顔面ブロックに防がれてしまいます。

後半、コーナーキックからリン・ウィリアムズに決められた後は、中盤でのつまらないパスミスや一瞬のスキからボールを奪われ逆襲を食らうシーンが続きました。こうなると自陣での対応に追われ、守備に奔走させられるばかりとなります。

ようやく終盤に高さやフィジカルを恐れないでクロスを上げ、打開を図りましたが実りません。そのままタイムアップを迎えました。アメリカが歯が立たないほど、とてつもなく強かったわけではないだけに悔やまれます。

田中美南、増矢などフル代表経験を持つ選手もいながら、個として輝きを放った選手はこの試合では見つからず、ベテラン揃いのなでしこジャパンへの道を切り開くのは険しいと言わざるを得ませんでした。

ネガティブな印象ばかりが残ってしまった90分。それだけにスウェーデン戦、ノルウェー戦での奮起を期待したいところです。