22インチのフットボール

備忘録を兼ねて試合を振り返ります

2025年12月

ハーフタイム前後の失点という、前節の教訓がまったく生かされていないやられ方をしました。以降も失点を重ね、完封負けでシーズン最終戦を終えました。

優勝した鹿島アントラーズをも上回るJ1トップの破壊力がありながら、この日、川崎の放ったシュートはわずか4本。西川周作の待ち構える枠内に飛んだのは、ラザル・ロマニッチが89分に打った1本のみでした。

得点源の伊藤達哉が出場停止で不在だったとはいえ、あまりにも寂しい結果です。

人選には疑問が残りました。スタメンこそ伊藤の位置に家長昭博が入って、メンバーが揃っていましたが、ベンチには経験の少ない選手が多く座っていました。

この試合は断じて消化試合ではありません。直接対決で順位を変えられる一戦でした。それだけに意外だったのです。

また、わずかに1点ビハインドの後半頭での3枚代えも驚きでした。確かに浦和ペースでゲームは進んでいて、中盤をいとも簡単に攻略されてはいたました。それでも川崎でのラストマッチを戦うジェジエウが最後の壁となって立ちはだかっており、そこまでの変化を加える必要があったのでしょうか。

唯一、妥当と言えるのは、三浦颯太の投入です。戦列復帰した左サイドバックが45分しかプレーできなかった可能性を否定できないからです。

長谷部茂利監督による大胆な交代策はさしたる変化ももたらさず、交代が理想的だったのはむしろホームチームの方でした。入ったばかりの柴戸海を起点に、途中出場の3人が関与して決められた4点目は、それを象徴すしています。

そして、リードを広げつつ若手を投入する。マチェイ・スコルジャ監督率いる浦和は、最終戦にふさわしい振る舞いをしていました。

果たして守備陣を中心にオフの補強がうまくいけば、大幅に改善できるチームなのか。希望の持てない惨敗に不安は募るばかりです。


今シーズン限りでチームを離れる、または現役生活に別れを告げる選手を晴れやかな笑顔で送り出したいホーム最終戦でした。

しかし90分間で繰り広げられたのは、今年何度も見慣れたゲーム展開でした。

前半は比較的一進一退の攻防が続きます。早々に伊藤達哉が個人の力で先制。その後、広島が中野就斗のロングスローのセカンドボールを活かし、ジャーメイン良が同点弾を決めたかに思われましたが、VARチェックを経て取り消されます。

また、伊藤は相手ボックス内でボールに触れようとして、越道草太の足首を踏んで退場の可能性が出たものの、警告で済みました。

数的不利にならなかったのですから、せめて前半を1-0で逃げ切れればよかったのですが、追加時間にファーからクロスに頭から飛び込んだ川辺駿にゴールを決められてしまいます。

勝ち越したい川崎は、すでにイエローカードを受けてしまった伊藤を下げ、後半頭に家長昭博を投入。前半思うようにできなかったボール保持の強化を図ります。

家長がボールに関わることで保持の時間は長くなりました。ただ、最終ラインの3人を筆頭に広島の守備強度は非常に高く、ボックスに入ってのチャンスがつくれません。

逆に中村草太に逆転ゴールを許してしまって、川崎は苦しくなりました。加えてそこで佐々木旭が負傷。交代を余儀なくされます。

長谷部茂利監督は、攻撃面ではマルシーニョを下げて大関友翔を入れ、脇坂泰斗を左MFに据えるという梃入れを行いました。

スピードで振り切れない中、技術で上回ろうと試みるも、広島の守備網は破れません。

点差を埋める前に最後の交代機会でチョン・ソンリョンが山口瑠伊に代わってピッチに立ちますが、指揮官としてもこの流れでの交代は望んだ形ではなかったでしょう。

1-2のまま試合は終了。前の試合から3週間ありましたが、現状は急激には変わりません。




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