来シーズンのAFCチャンピオンズリーグの本大会出場権をかけた昨シーズンと今シーズンのアジア王者の激突は、虎の子の1点を守り切った浦和に軍配が上がりました。
立ち上がりは完全に鹿島のペースでした。自分たちの庭である慣れ親しんだスタジアムで自在にボールを操り、ミドルレンジのパスをさかんに繰り出しては浦和陣内に攻め込んでいました。そのため浦和の柏木陽介、長澤和輝ら中盤の選手はまったく目立つことなく機能不全にされてしまい、鹿島の先制は時間の問題かに思われました。
その流れを浦和に引き寄せたのは前半27分のコーナーキックでした。柏木の放ったファーサイドへのパーフェクトなボールをマウリシオがとらえてゴールネットを揺らします。マウリシオについていたチョン・スンヒョンは飛んで競ることができませんでした。
得点によって浦和は全体が押し上げられるようになり、鹿島は失点した焦りもあってかそれまでの余裕を持ったボール回しができなくなります。これはエンドが変わっても同じような状態だったため、大岩剛監督は残り30分を切ったところから交代カードを切って打開を図ります。
最初の交代では永木亮太に代えて土井聖真を入れ、実質的に西大伍が一人で守備的な中盤の役割を担うことになりました。
こうして前への圧力をかけてはいくものの、浦和は両ウイングバックが下がってペナルティエリアの幅を埋めていたため中央を攻略することが極めて困難になり、鹿島はサイドに追いやられてクロスを放り込んでは弾き返される、あるいは密集したバイタルエリアに突っ込んではボールを奪われてカウンターの脅威に慌てる展開となりました。
ただ、守る浦和は興梠慎三、武藤雄樹、青木拓矢がいずれも負傷によりピッチを退かざるを得なくなり、戦術的な交代をすることができませんでした。
鹿島は残り10分を切ってからパワープレー気味にゴール前にボールを入れ、どうにか同点に追い付こうとするも成功せず、決定的なチャンスも西川周作、宇賀神友弥の懸命のディフェンスに阻まれます。
追い込まれた「ホームチーム」はアディショナルタイムにさらなる悪夢に見舞われます。チームの得点源であり、すばらしいクロスを持つ鈴木優磨が足を痛めてプレーできなくなってしまったのです。
結果、浦和の執念の守りが勝り、鹿島は決勝に進むことができませんでした。よって来シーズンのACLはリーグ戦3位のチームとしてプレーオフからのエントリーとなり、クラブワールドカップを戦ったあとの短いオフを挟んで真剣勝負に挑まなければなりません。
立ち上がりは完全に鹿島のペースでした。自分たちの庭である慣れ親しんだスタジアムで自在にボールを操り、ミドルレンジのパスをさかんに繰り出しては浦和陣内に攻め込んでいました。そのため浦和の柏木陽介、長澤和輝ら中盤の選手はまったく目立つことなく機能不全にされてしまい、鹿島の先制は時間の問題かに思われました。
その流れを浦和に引き寄せたのは前半27分のコーナーキックでした。柏木の放ったファーサイドへのパーフェクトなボールをマウリシオがとらえてゴールネットを揺らします。マウリシオについていたチョン・スンヒョンは飛んで競ることができませんでした。
得点によって浦和は全体が押し上げられるようになり、鹿島は失点した焦りもあってかそれまでの余裕を持ったボール回しができなくなります。これはエンドが変わっても同じような状態だったため、大岩剛監督は残り30分を切ったところから交代カードを切って打開を図ります。
最初の交代では永木亮太に代えて土井聖真を入れ、実質的に西大伍が一人で守備的な中盤の役割を担うことになりました。
こうして前への圧力をかけてはいくものの、浦和は両ウイングバックが下がってペナルティエリアの幅を埋めていたため中央を攻略することが極めて困難になり、鹿島はサイドに追いやられてクロスを放り込んでは弾き返される、あるいは密集したバイタルエリアに突っ込んではボールを奪われてカウンターの脅威に慌てる展開となりました。
ただ、守る浦和は興梠慎三、武藤雄樹、青木拓矢がいずれも負傷によりピッチを退かざるを得なくなり、戦術的な交代をすることができませんでした。
鹿島は残り10分を切ってからパワープレー気味にゴール前にボールを入れ、どうにか同点に追い付こうとするも成功せず、決定的なチャンスも西川周作、宇賀神友弥の懸命のディフェンスに阻まれます。
追い込まれた「ホームチーム」はアディショナルタイムにさらなる悪夢に見舞われます。チームの得点源であり、すばらしいクロスを持つ鈴木優磨が足を痛めてプレーできなくなってしまったのです。
結果、浦和の執念の守りが勝り、鹿島は決勝に進むことができませんでした。よって来シーズンのACLはリーグ戦3位のチームとしてプレーオフからのエントリーとなり、クラブワールドカップを戦ったあとの短いオフを挟んで真剣勝負に挑まなければなりません。