よくも悪くもなでしこジャパンらしさが詰まった90分でした。
前半5分、國武愛美のスローインに対してイ・ミナが飛び込んでカットしようとするも失敗。ボールは有吉佐織が受け取り、イム・ソンジュの裏を狙ってラストパスを送ります。これに反応した菅澤優衣香がアウトサイドで合わせて幸先よく先制します。
直後のカウンターで菅澤が2点目を奪えれば楽に進められたはずですが、シュートは外れてしまい、以降は特にサイドの攻防で後手に回り、韓国の猛攻にさらされます。
前半13分にはイーブンのボールを山下杏也加が飛び出してクリアしたためゴールががら空きになり、こぼれ球をキム・ヘリに狙われてしまいます。やや角度のないところから放たれたシュートはクロスバーを叩き、かろうじて失点を免れました。
続く前半20分には、イ・ミナのマイナスのパスを受けたチ・ソヨンがシュート。この背番号10の一撃に屈するかに思われましたが、清水梨紗が懸命に下がってクリアします。清水はその勢いから自身がゴールネットに吸い込まれるほどの必死のプレーでした。
中盤では長谷川唯、中里優が戻っての好守備を見せ、鮫島彩も突破を許すまいと奮闘します。なでしこのひたむきさが前面に現れる場面がいくつもありました。
一方で守備時にウイングが下がって形成される韓国の5枚の中盤を攻略するのに苦労してしまい、パスミスから招くピンチも数多く見られました。正確にパスをつなげる韓国は、日本の自滅を待っているかのようでした。
前半33分には國武の中央へのパスをカットされ、イ・グンミンの迫力あるドリブルを3人がかりでも止められず、最後はイ・ミナにシュートを打たれました。ここはシュートに力がなく、山下が押さえます。
後半17分、今度は鮫島がチ・ソヨンにボールを渡してしまい、危うくなりかけましたがソン・ファヨンのクロスを鮫島自らブロックして防ぎました。こうした守備陣のミスはなかなか減らず、苦しい時間が続きました。
押し込まれるのであればカウンターは効果的な攻撃ですが、日本からそれを仕掛けることはほとんどありません。
チャンスをつくったのは連動した攻撃でした。後半8分、長谷川が中央で受けて、岩渕真奈、菅澤、中島依美とつなぎ、中島がマイナスのボールを出してフリーの長谷川がシュートを打ちました。ボールは枠を大きく外れ、ゴールにはなりません。
少ない好機を生かせないでいると、後半23分、ムン・ミラのクロスを後方から上がってきたイ・ミナに頭で合わされ同点に追い付かれました。イ・ミナには誰もついておらず、自由を与えてしまいました。
しかし厳しくなってきた日本はここからギアを上げます。相変わらずボールロストからたびたび逆襲を食らいはしたものの、最後のところはやらせない守備をしながら前への意識を強めていきました。
その流れを受けて高倉麻子監督は中島に代えて籾木結花を投入。攻撃の活性化を図ります。
すると後半41分、ロングボールを菅澤が落として籾木がシュート。これはブロックされますが長谷川が中央で拾って粘り強くボールを運び清水につなげます。清水はファーサイドにクロスを入れ、菅澤が折り返すとイム・ソンジュがクリアしようとしたボールは韓国ゴールに向かって飛んでいき、日本は勝ち越しに成功します。
残り時間が少なくなり、アディショナルタイムに入ると韓国はセットプレーの際にはユン・ヨングルも上がってきて総攻撃を仕掛けますが、全員守備で日本は凌ぎ切りました。
自陣に押し込まれる苦しい戦いを最後まで粘り強くプレーして制したなでしこは、女子アジアカップに続く今年2回目のアジア制覇を目指して中国との決勝を戦うことになりました。
前半5分、國武愛美のスローインに対してイ・ミナが飛び込んでカットしようとするも失敗。ボールは有吉佐織が受け取り、イム・ソンジュの裏を狙ってラストパスを送ります。これに反応した菅澤優衣香がアウトサイドで合わせて幸先よく先制します。
直後のカウンターで菅澤が2点目を奪えれば楽に進められたはずですが、シュートは外れてしまい、以降は特にサイドの攻防で後手に回り、韓国の猛攻にさらされます。
前半13分にはイーブンのボールを山下杏也加が飛び出してクリアしたためゴールががら空きになり、こぼれ球をキム・ヘリに狙われてしまいます。やや角度のないところから放たれたシュートはクロスバーを叩き、かろうじて失点を免れました。
続く前半20分には、イ・ミナのマイナスのパスを受けたチ・ソヨンがシュート。この背番号10の一撃に屈するかに思われましたが、清水梨紗が懸命に下がってクリアします。清水はその勢いから自身がゴールネットに吸い込まれるほどの必死のプレーでした。
中盤では長谷川唯、中里優が戻っての好守備を見せ、鮫島彩も突破を許すまいと奮闘します。なでしこのひたむきさが前面に現れる場面がいくつもありました。
一方で守備時にウイングが下がって形成される韓国の5枚の中盤を攻略するのに苦労してしまい、パスミスから招くピンチも数多く見られました。正確にパスをつなげる韓国は、日本の自滅を待っているかのようでした。
前半33分には國武の中央へのパスをカットされ、イ・グンミンの迫力あるドリブルを3人がかりでも止められず、最後はイ・ミナにシュートを打たれました。ここはシュートに力がなく、山下が押さえます。
後半17分、今度は鮫島がチ・ソヨンにボールを渡してしまい、危うくなりかけましたがソン・ファヨンのクロスを鮫島自らブロックして防ぎました。こうした守備陣のミスはなかなか減らず、苦しい時間が続きました。
押し込まれるのであればカウンターは効果的な攻撃ですが、日本からそれを仕掛けることはほとんどありません。
チャンスをつくったのは連動した攻撃でした。後半8分、長谷川が中央で受けて、岩渕真奈、菅澤、中島依美とつなぎ、中島がマイナスのボールを出してフリーの長谷川がシュートを打ちました。ボールは枠を大きく外れ、ゴールにはなりません。
少ない好機を生かせないでいると、後半23分、ムン・ミラのクロスを後方から上がってきたイ・ミナに頭で合わされ同点に追い付かれました。イ・ミナには誰もついておらず、自由を与えてしまいました。
しかし厳しくなってきた日本はここからギアを上げます。相変わらずボールロストからたびたび逆襲を食らいはしたものの、最後のところはやらせない守備をしながら前への意識を強めていきました。
その流れを受けて高倉麻子監督は中島に代えて籾木結花を投入。攻撃の活性化を図ります。
すると後半41分、ロングボールを菅澤が落として籾木がシュート。これはブロックされますが長谷川が中央で拾って粘り強くボールを運び清水につなげます。清水はファーサイドにクロスを入れ、菅澤が折り返すとイム・ソンジュがクリアしようとしたボールは韓国ゴールに向かって飛んでいき、日本は勝ち越しに成功します。
残り時間が少なくなり、アディショナルタイムに入ると韓国はセットプレーの際にはユン・ヨングルも上がってきて総攻撃を仕掛けますが、全員守備で日本は凌ぎ切りました。
自陣に押し込まれる苦しい戦いを最後まで粘り強くプレーして制したなでしこは、女子アジアカップに続く今年2回目のアジア制覇を目指して中国との決勝を戦うことになりました。