ヴァイッド・ハリルホジッチ前監督のやり方に異を唱え、親善試合であろうが勝ちにいくはずの新生日本は、大半が2日前に来日したばかりのガーナに0対2であっけなく敗れてしまいました。
日本の戦いぶりは親善試合であることを考慮しても、どう見てもテストというよりは寄せ集めのオールスターのチームような、組織としてできあがっていない状態でした。
そんな中でよくも悪くも目立っていたのが本田圭佑です。3-4-2-1のシステムで2シャドーの一角を任され、守備時には5-4-1の4の右サイドを担当するはずの本田でしたが、フリーマンであるかのように自由にピッチを動き回り、左サイドにも流れるなどして頻繁にボールに触ろうとします。そのため、ときにはトップの大迫勇也が右サイドをカバーしなければならなくなりました。
前半13分、原口元気のクロスに対して、相手DFにブロックされているにもかかわらずオーバーヘッドを打ちにいこうと動いたあたりは、じつにらしい判断でした。
とはいえ、止まったボールを蹴る力はさすがで、前半33分には無回転フリーキックを披露。リチャード・オフォリに阻まれはしたものの、ビッグチャンスをつくりました。
その勢いで宇佐美貴史のコーナーキックからの流れでゴール手前からシュートを放ち、再びオフォリに止められます。
一方、西野朗監督の采配は今までの代表ではないような大胆さで、後半14分には山口蛍を下げて同じ位置に柴崎岳を入れるという措置をとります。これで柴崎と大島僚太が守備的な中盤の位置でしばらく並ぶ形になりました。
この時点で2点のビハインドだったこともあり、攻撃に重心を置いた起用なのでしょうが、日本の選手の運動量がガーナのそれに比べて少なく、相手DFを外す動きもあまり見られなかったため改善しません。しかもボール支配率が60%近かったとはいえ横パスが多く、つなぐサッカーの片鱗さえありませんでした。これでは何も生まれません。
後半31分に3バックのセンターを務めていた長谷部誠を外して、井手口陽介を入れることで柴崎を右サイドハーフに上げる4-4-2にフォーメーションを変えても、大きな変化はなく、サイドからの単調なクロスばかりで工夫が見られませんでした。
結局、流れの中からは失点しませんでしたが、VARが必要なほどきわどいシーンもなく、まるで収穫のない90分でした。あえて何かを挙げるとすれば、残り10分を切ったあたりで足に違和感を覚えたかのようなしぐさを見せた大島が最後まで無事にプレーできたことでしょうか。
さすがに残り3週間弱でもう少し規律正しいサッカーができるようになるとは思います。それでもワールドカップで結果を残す可能性は3月よりもはるかに低くなったと言わざるを得ません。
日本の戦いぶりは親善試合であることを考慮しても、どう見てもテストというよりは寄せ集めのオールスターのチームような、組織としてできあがっていない状態でした。
そんな中でよくも悪くも目立っていたのが本田圭佑です。3-4-2-1のシステムで2シャドーの一角を任され、守備時には5-4-1の4の右サイドを担当するはずの本田でしたが、フリーマンであるかのように自由にピッチを動き回り、左サイドにも流れるなどして頻繁にボールに触ろうとします。そのため、ときにはトップの大迫勇也が右サイドをカバーしなければならなくなりました。
前半13分、原口元気のクロスに対して、相手DFにブロックされているにもかかわらずオーバーヘッドを打ちにいこうと動いたあたりは、じつにらしい判断でした。
とはいえ、止まったボールを蹴る力はさすがで、前半33分には無回転フリーキックを披露。リチャード・オフォリに阻まれはしたものの、ビッグチャンスをつくりました。
その勢いで宇佐美貴史のコーナーキックからの流れでゴール手前からシュートを放ち、再びオフォリに止められます。
一方、西野朗監督の采配は今までの代表ではないような大胆さで、後半14分には山口蛍を下げて同じ位置に柴崎岳を入れるという措置をとります。これで柴崎と大島僚太が守備的な中盤の位置でしばらく並ぶ形になりました。
この時点で2点のビハインドだったこともあり、攻撃に重心を置いた起用なのでしょうが、日本の選手の運動量がガーナのそれに比べて少なく、相手DFを外す動きもあまり見られなかったため改善しません。しかもボール支配率が60%近かったとはいえ横パスが多く、つなぐサッカーの片鱗さえありませんでした。これでは何も生まれません。
後半31分に3バックのセンターを務めていた長谷部誠を外して、井手口陽介を入れることで柴崎を右サイドハーフに上げる4-4-2にフォーメーションを変えても、大きな変化はなく、サイドからの単調なクロスばかりで工夫が見られませんでした。
結局、流れの中からは失点しませんでしたが、VARが必要なほどきわどいシーンもなく、まるで収穫のない90分でした。あえて何かを挙げるとすれば、残り10分を切ったあたりで足に違和感を覚えたかのようなしぐさを見せた大島が最後まで無事にプレーできたことでしょうか。
さすがに残り3週間弱でもう少し規律正しいサッカーができるようになるとは思います。それでもワールドカップで結果を残す可能性は3月よりもはるかに低くなったと言わざるを得ません。