22インチのフットボール

備忘録を兼ねて試合を振り返ります

2017年10月

ホームチームとして、そしてなによりワールドカップ出場国として、最後の最後に意地を見せてドローに持ち込むことのできた一戦でした。

長いボールを多用したニュージーランド戦とは戦い方を変え、立ち上がりは相手に多少詰め寄られた後方でもボールをテンポよくつないでいた日本。とりわけ前半17分の杉本健勇のゴールまでの一連の流れは、無駄なくすばやいパスワークを披露してみせました。

しかし、時間の経過とともに先発9人を入れ替えた影響か、はたまた選手個々のアピールしたい気持ちが裏目に出たか、バイタルエリアから先の連携がうまくできずにスローダウンしてしまう場面が増えていきます。ニュージーランド戦ほど無暗に動かなくなった小林祐希のスルーパスもなかなか通りません。

そうこうしているうちに、序盤は連係ミスの目立っていたハイチに守備の甘さを突かれて失点を重ねてしまいました。2対1とリードしていた後半8分にはフリーキックへの準備がまったくできておらず、変化をつけたプレーに対応しきれないうちに、カルランス・アルキュスにクロスを入れられ、デュカン・ナゾンに決められてしまいます。

また後半33分のナゾンのミドルシュートも、守備陣の寄せの甘さが失点につながりました。フレンドリーマッチとはいえ、あまりに軽率過ぎました。

その後はハイチに逆転を許す3分前からポジションを左サイドに移した原口元気が躍動。原口からはなんとしてでも同点に追い付こうとする気概が感じられました。

結局、後半47分に香川真司を狙った車屋紳太郎のマイナスのクロスは阻まれたものの、こぼれ球を酒井高徳が拾ってシュートを放ち、そのコースを香川が変えて3対3の同点に追い付きました。

こうしてとりあえず負けなくてよかったという結果になってしまいました。選手招集に制限のない今後のインターナショナルマッチウィークの試合は、11月のブラジル、ベルギーとの戦いを含め、本大会をにらんださらなる格上との対戦が続くことが予想されるため、よりいっそう気を引き締めなければ痛い目を見ることになります。


3年7ヵ月前、旧国立競技場での最後の試合として行われたニュージーランド戦は、景気よく4点を先制しながらその後に2点を返され、突き放すためのさらなる追加点を挙げられずに終わるという少々後味の悪いものでした。

今回の対戦は、ニュージーランドが大陸間プレーオフという真剣勝負を来月に控えている状況下で、接戦ながら終盤に勝ち越しに成功。ワールドカップ予選が終わり、リスタートとなった一戦をきっちりと締めることができました。

ただ、ほぼベストのメンバーで臨んだ後半15分までの60分間はあまりいいものではありませんでした。前半は長めのボールを後方から武藤嘉紀や大迫勇也へと供給し、ピッチを大きく使いながら攻めたものの、肝心のフィニッシュの精度を欠き得点を奪えません。

ようやくゴールを奪ったのは後半に入ってからで、大迫勇也のPKによるものでした。

するとニュージーランドはマイケル・ボクスオールのロングスローを含むリスタートで日本を押し込み始め、ホームチームが流れを引き戻すことができないうちに、クリス・ウッドが同点弾を決めました。長友佑都と井手口陽介の2人で対応していながら、サイドからマルコ・ロハスのクロスを許してしまったのです。

その後の約10分間も日本はなかなかリズムを取り戻せないでいました。変化が生まれたのは後半25分、乾貴士が左サイドに入ってからでした。

日本はドリブルの得意な乾を積極的に使い、乾もそれに応えるように果敢にゴール前で仕掛けていきました。後半40分には乾のマイナスのパスに小林祐希が合わせ、ステファン・マリノビッチに弾かれる場面がありました。

そしてその2分後、地道な取り組みが実って待望の瞬間が訪れます。乾が逆サイドにボールを送って酒井宏樹が折り返し、最後は倉田秋が大事に頭を合わせてスコアを2対1にしました。

FIFAランキング113位とはいえ、タフな相手に苦しめられながらも勝ち切れた。圧倒することができなかったのは残念ですが、その点をポジティブに考えたい試合でした。


こらえて、こらえて、こらえ抜いて勝ち点1を獲得しました。欲を言えば降格圏内にいる大宮に勝っておきたいところでしたが、セットプレーが続いていた後半13分にチアゴ・アウベスのフリーキックをフリーで鄭大世が合わせたシーン以外にチャンスらしいチャンスはなく、流れの中ではあまり明確な攻撃の形が見えない中でしたので、まずまずの結果ではないでしょうか。

前半から清水はとにかく守備ブロックの維持に尽力していました。3ラインをきれいに保ち、何が何でも失点しまいとする姿勢が見られました。序盤は大宮のパス回しにやや翻弄されるところもあり、また自陣での不用意なボールロストも散見されましたが、きわどいピンチを招くことなくハーフタイムを迎えました。

後半に入ると大宮はロングボールを多用し、清水を押し込もうとします。そうした中で二度決定機をつくられてしまいます。一度目は後半18分にマルセロ・トスカーノのコーナーキックを江坂任が頭で合わせた場面で、ここは鄭大世がライン上でクリアしました。

二度目は3分後の後半21分でした。江坂にシュートを打たれるも、今度は鎌田翔雅の懸命のスライディングでブロックし、クロスバーに逃れることができました。ただ、このシーンは江坂のそばにいた大前元紀がフリーだったため、大前にボールが渡っていたら失点は免れなかったかもしれません。

後半40分以降は大宮がセンターバックの菊地光将をトップに上げて、がむしゃらにパワープレーを仕掛けてきましたが、どうにか凌ぎきることができました。

清水はアウェイでの勝ち点1獲得を前向きにとらえて、インターナショナルマッチウィーク明けの静岡ダービーに臨みたいところです。


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