立ち上がりの日本は、人工芝でのボールの転がり方を確かめるように後方でパスを回していました。やがて後方から前線に浮き球のパスを送るようになり、攻めだします。
しかし、多い時では8人のフィールドプレーヤーがペナルティエリアの中に入って守備を固めるカンボジアをなかなか攻略できません。ゴール前で泥臭くゴールを狙う岡崎慎司をめがけてしきりにクロスを上げるも、ことごとく阻止されてしまいます。また中央では細かなパスで崩したい日本の前線の選手達が、人工芝に適応するのに苦労していました。
すると前半22分、この日最大のピンチが訪れました。相手陣内にボールを運んだ槙野智章のパスがクチ・ソクンペアクに渡り、カウンターを仕掛けられたのです。ソクンペアクはすかさず前線のクオン・ラボラビーに預けると、背番号9はスピードに乗ったドリブルで突き進み、シュートを放ちます。幸い、ボールは枠の外に飛んでいきました。
30分には槙野がラボラビーをペナルティエリア手前で倒してFKを与えました。ケオ・ソクペンのキックは吉田麻也がクリアして逃れます。いずれにしても、埼玉スタジアムでは個々の存在感がほとんどなかったカンボジアの選手達が、ホームでは守備に追われながらも躍動していました。
日本が決定機をつくったのは46分を迎えてからで、香川真司の中央からの斜めのパスに走り込んだ藤春廣輝がダイレクトで合わせました。しかしボールはゴールポストに嫌われてしまいます。
流れの悪い日本は遠藤航を下げて、シンガポール戦で活躍した柏木陽介を投入します。技術の高い柏木は人工芝にすぐさまアジャストして、プレッシャーの緩い中盤下がり目の位置から効果的なパスを供給し続けました。
まずは後半1分、左足から繰り出されたやわらかい縦パスを岡崎が落とすと、そこに走り込んだ香川に対してネン・ソテアロットがファウルを犯し、PKを獲得します。岡崎のPKはウム・セレイラスに止められてしまい、先制のチャンスを逸しました。セレイラスの顔からは笑みがこぼれていました。
6分にはFKで先制点に結び付けます。右サイドから上げたボールが岡崎と競り合ったラボラビーの頭に当たり、カンボジアゴールに突き刺さりました。柏木はしてやったりの表情で高々と拳を上げました。
先制して優位に立った日本はシュートまでの形をつくれるようになりました。たとえば14分には原口元気が右サイドから左サイドへとピッチを横断してクロス。この日は右SBだった長友佑都がファーサイドで頭を合わせるも、セレイラスがセーブします。
そして17分、本田圭佑が宇佐美貴史に代わってピッチに登場。本田は積極的にゴール前で絡んでシュートを放ち、追加点を狙いにいきます。
それが実ったのは交代してから30分近く経った45分でした。長友のサイドチェンジが原口に渡ると、その左を駆け上がってきた藤春にパスを出します。藤春はラインぎりぎりのところで追い付きクロスを上げると、カンボジアディフェンスの間に入った本田がヘディングでフィニッシュ。勝利を決定づけるゴールを奪いました。
危ない場面もありながらも終わってみれば2対0と順当な結果に終わり、シンガポールに2対1で勝ったシリアとの勝ち点差1をキープ。グループ首位で年内の試合を締めました。ただ、試合直後のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は浮かない表情でベンチに座っていました。柔軟な試合のコントロールや選手層に厚みを出すことなども含め、まだまだ改善の余地はありそうです。
しかし、多い時では8人のフィールドプレーヤーがペナルティエリアの中に入って守備を固めるカンボジアをなかなか攻略できません。ゴール前で泥臭くゴールを狙う岡崎慎司をめがけてしきりにクロスを上げるも、ことごとく阻止されてしまいます。また中央では細かなパスで崩したい日本の前線の選手達が、人工芝に適応するのに苦労していました。
すると前半22分、この日最大のピンチが訪れました。相手陣内にボールを運んだ槙野智章のパスがクチ・ソクンペアクに渡り、カウンターを仕掛けられたのです。ソクンペアクはすかさず前線のクオン・ラボラビーに預けると、背番号9はスピードに乗ったドリブルで突き進み、シュートを放ちます。幸い、ボールは枠の外に飛んでいきました。
30分には槙野がラボラビーをペナルティエリア手前で倒してFKを与えました。ケオ・ソクペンのキックは吉田麻也がクリアして逃れます。いずれにしても、埼玉スタジアムでは個々の存在感がほとんどなかったカンボジアの選手達が、ホームでは守備に追われながらも躍動していました。
日本が決定機をつくったのは46分を迎えてからで、香川真司の中央からの斜めのパスに走り込んだ藤春廣輝がダイレクトで合わせました。しかしボールはゴールポストに嫌われてしまいます。
流れの悪い日本は遠藤航を下げて、シンガポール戦で活躍した柏木陽介を投入します。技術の高い柏木は人工芝にすぐさまアジャストして、プレッシャーの緩い中盤下がり目の位置から効果的なパスを供給し続けました。
まずは後半1分、左足から繰り出されたやわらかい縦パスを岡崎が落とすと、そこに走り込んだ香川に対してネン・ソテアロットがファウルを犯し、PKを獲得します。岡崎のPKはウム・セレイラスに止められてしまい、先制のチャンスを逸しました。セレイラスの顔からは笑みがこぼれていました。
6分にはFKで先制点に結び付けます。右サイドから上げたボールが岡崎と競り合ったラボラビーの頭に当たり、カンボジアゴールに突き刺さりました。柏木はしてやったりの表情で高々と拳を上げました。
先制して優位に立った日本はシュートまでの形をつくれるようになりました。たとえば14分には原口元気が右サイドから左サイドへとピッチを横断してクロス。この日は右SBだった長友佑都がファーサイドで頭を合わせるも、セレイラスがセーブします。
そして17分、本田圭佑が宇佐美貴史に代わってピッチに登場。本田は積極的にゴール前で絡んでシュートを放ち、追加点を狙いにいきます。
それが実ったのは交代してから30分近く経った45分でした。長友のサイドチェンジが原口に渡ると、その左を駆け上がってきた藤春にパスを出します。藤春はラインぎりぎりのところで追い付きクロスを上げると、カンボジアディフェンスの間に入った本田がヘディングでフィニッシュ。勝利を決定づけるゴールを奪いました。
危ない場面もありながらも終わってみれば2対0と順当な結果に終わり、シンガポールに2対1で勝ったシリアとの勝ち点差1をキープ。グループ首位で年内の試合を締めました。ただ、試合直後のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は浮かない表情でベンチに座っていました。柔軟な試合のコントロールや選手層に厚みを出すことなども含め、まだまだ改善の余地はありそうです。