ホームの圧倒的な声援を背に攻め込む広州恒大に対して、ガンバはまずディフェンスから入っていきました。とにかく我慢強く、落ち着いて受け止めていました。

そんな中で先制したのはガンバでした。前半12分、米倉恒貴のやわらかい縦パスを受けた阿部浩之がクロスを上げると、パトリックと競り合った馮瀟霆にボールが当たってゴールに吸い込まれていきました。早くも待望のアウェイゴールを奪ったのです。

ただ、先制しても流れは変わらず広州ペースでした。リカルド・グラル、エウケソン、パウリーニョといったブラジル人トリオを中心にガンバゴールを脅かします。33分には2度のCKからピンチを招くも、グラルのシュートを東口順昭が防ぐなどして耐えました。

その3分後、不満げだったルイス・フェリペ・スコラーリ監督を喜ばせるような1点が生まれます。 代わって入ったばかりの李学鵬のスローインを受けたエウケソンがガンバDFの背後を突いたパスを供給。それをダイアゴナルに走ってきた黄博文がダイレクトで合わせて同点に追い付きました。

後半に入っても終始広州が主導権を握ります。4分には鄭龍に枠をわずかに外れるきわどいFKを打たれ、12分にはCKで後方から走り込んだ鄭智のヘッドに襲われます。これは東口が防ぎました。

そして一旦、パトリックのクリアでこの危機を逃れたかに思われましたが、セカンドボールを拾った広州は左サイドからエウケソンがクロスを上げ、再び鄭智が頭で合わせました。今度は東口が一歩も動けずゴールを許してしまいます。

できれば追い付いて優位に立ちたいガンバは、この日精彩を欠いた宇佐美貴史に代えてリンス、倉田秋に代えて大森晃太郎を投入。遠藤保仁を中心に攻めますが、パスを回し続けても崩せず、シュートらしいシュートも打てず、おまけに攻撃を防がれたあとのセカンドボールはことごとく広州に拾われてしまいました。

それでもディフェンスは耐え抜いて相手に絶好機をつくらせず、大きなダメージになりかねない3点目を与えることなく、2対1のままタイムアップとなります。広州が終盤キープに走った時間があったのにも助けられました。ガンバは貴重なアウェイゴールを手に2ndレグを迎えることになります。