小林悠がボールを受けてシュートに持ち込もうとした際、ペナルティボックスの中に踏み入れた左足。そこに小林友希の足がかかり、直接狙うには難しい距離のフリーキックの判定がPKに変わりました。

VARのおかげで大きく広がった得点のチャンスを家長昭博が決め切り、84分に勝ち越しに成功します。蹴ったボールは坪井湧也に触られましたが、押し切りました。

1点取っただけではわからないという、最近の川崎を象徴するような非常に危ういゲームでした。後半立ち上がり、神戸ペースで進む中で与えてしまったフリーキック。これを叩き込んだ小林祐希の一撃は見事でした。復帰した守護神、チョン・ソンリョンも止めようがありません。

前半、家長のクロスを生かしたマルシーニョのゴールで先制した後、小林悠がボール奪取から迎えた決定機を逃したことが悔やまれる流れです。試合間隔があったためか、川崎の攻撃は迫力を欠いていました。

同点に追い付かれ、最終節を待たずして無冠という結果が現実味を帯びてきました。山根視来が橘田健人と絡んで狙ったシュートはポストを叩きます。

鬼木達監督は大島僚太、ジェジエウ、知念慶と戦列復帰したプレーヤーを続々とベンチからピッチに送り込みました。勝たなければわずかな可能性が途絶えてしまうのです。

川崎が外回りでボールを動かし、神戸はボックス近辺に人数をかけて守ります。それでもやはり中央を攻略しなければ得点には結び付かない状況で、空いていたスペースに進んだマルシーニョが小林悠につけたパスが奏功したのです。

再びリードした後、既に残留が決まっている神戸はあきらめずに攻めてきました。パワープレー気味に長いボールを多用し、襲い掛かります。

また、74分からピッチに入ったアンドレス・イニエスタが攻撃にアクセントを加えようとしますが、大島が要所でパスを止め、決定的な仕事をさせません。

結局、試合を通じて体を張ったプレーを続けた川崎が逃げ切りました。

横浜F・マリノスが大勝したため、勝ち点差は2のまま最終節に突入することとなりました。得失点差に11の開きがあり、川崎が勝ってF・マリノスが敗れた時のみ三連覇達成という難しい状況には違いありません。