難しい試合でした。グループステージ突破をかけた大邱との一戦は終盤まで気の抜けないゲームになりました。

序盤は川崎に自陣でのらしくないミスが散見され、簡単に相手にボールを渡す場面がありましたが、徐々に改善されて安定感を取り戻します。

35分、旗手怜央の右からのクロスを受けた三笘薫がシュートを打つもポストをヒット。反応の難しいこぼれ球に対して体を投げ出したレアンドロ・ダミアンが頭で先制点をもたらします。

ところが43分、エジガルに同点弾を決められてしまいます。安庸佑のクロスに飛んだ谷口彰悟とジョアン・シミッチが重なり、易々と大邱の背番号9にボックスの中央でボールを渡す結果となりました。

追い付いて勢いの出た大邱は後半もじっくりビルドアップするというよりも積極的にロングボールを多用しながら、ピッチを幅広く動くセシーニャを絡めて攻めてきます。

我慢を強いられる苦しい展開の中で違いを見せたのは家長昭博でした。アタッキングサードまで進むと的確にボールを扱い、角度の厳しいところからシュートを放って伏線を張った上で、55分には脇坂泰斗にラストパスを出し決定機を演出するなど非常に効果的な働きを見せます。

そうした中、勝ち越しとなる2点目は得意の即時奪回から生まれました。脇坂がイ・グノからボールを奪い、レアンドロ・ダミアンが仕留めます。

スタメンを引っ張った後の最初の交代では脇坂とシミッチをベンチに下げます。ここですでにイエローカードをもらっていたシミッチのポジションに大島僚太と山村和也を配し、いつもの4-3-3から4-2-3-1にシステムを変更。後方を厚くして自陣での防御力を高めます。

そして87分、家長のリスタートを起点として、三笘がドリブルで仕掛けてニアゾーンへ進入。その流れでラストパスを入れると、レアンドロ・ダミアンが丁寧なインサイドキックでハットトリックを達成。試合を決定付けるゴールが決まります。

アディショナルタイムには三笘の位置に知念慶を送り込み、前線タッチライン際でキープさせて時計の針を確実に進めます。最後は危なげなく相手陣内で逃げ切りました。

過去4戦とはスタジアムが異なりビッチコンディションが悪い中、普段通りのショートパスを連発するプレーを思うように披露できないところもありながら、全員が労を惜しまず攻守にわたって集中した結果、一発勝負のノックアウトステージ進出を決めました。