シティにとっての4点目、アレックス・オックスレイド・チェンバレンのオウンゴールが記録される66分までは、非常に緊迫した展開が続きました。リバプールの優勝が決まった直後の対戦だとは感じられないほどの熱量がそこまではありました。

互いに引くことを望まないスタンスで戦うため、リバプールはフィルジル・ファン・ダイク、ジョー・ゴメスの後方からのロングボールを生かしてシティの背後を狙い、シティは窮屈な場面であろうともボールをすばやくつなぐ形を貫きます。

均衡を破ったのはPK獲得能力の高いラヒーム・スターリングのプレーでした。対峙したジョー・ゴメスは、前回対戦でやり合った背番号7をボックスの中でクリーンに止め切ることができませんでした。

さらに2点目もスターリングがゴメスの逆をとって生まれており、ファーストチョイスの右センターバックは前半だけでベンチに下がることとなります。その位置はファビーニョに託されます。

前半、リバプールの誇る3トップが高い位置でディフェンスをスタートし、中盤の3人は呼応するようにハードワークをしていました。攻撃面でも貢献度が高く、しっかりグループとしてはまっていただけにオックスレイド・チェンバレンを入れてそのバランスを崩したメンバー変更は裏目に出てしまいます。

反撃の形がつくれないまま時間が経過し、結果的に4点目を失うこととなりました。

大差がついたことで、さすがのチャンピオンチームも集中が落ちます。シティもクリーンシートで終わらせる意思を見せてはいたものの、ゲームの流れを読んで、容赦なく畳み掛けることはしません。確実に堅実に締めてタイムアップを迎えました。

シティで目を引く出来だったのは、たくましさを増しているフィル・フォーデンです。かつてはバックパスや横パスといった安全第一のプレー選択が多く、怖さを感じなかったプレーヤーでしたが、20歳になった生え抜きは相手に脅威を与え続けました。

45分にはケビン・デ・ブライネとのワンツーから右足でフィニッシュ。早い段階で試合を決定づける3点目を奪います。その後も任されるポジションを変えながら、カウンターの好機に絡みます。

シティは頼もしい若手の働きもあり、自分たちの庭では優勝を讃えて拍手で迎えこそすれ、勝利の美酒だけは味わわせませんでした。